来春 高校生の採用状況

人手不足で獲得競争激化

 

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◆さて、先日高校生を対象とした合同企業面接会が開催されました。

広島県内の企業が、来春に卒業を予定する高校生の採用活動の「延長戦」を続けているようです。

少子化や進学希望者の増加で就職する生徒が減少する中、人手不足に悩む企業の間で人材の獲得競争が激化、採用に苦戦している模様です。

本来なら内定者が出そろう10月も予定数に届かず、長期戦を見込んでいる企業も。

高校生の就職を支援する大阪市の某企業は10/6、秋の就職説明会を広島市南区で初めて開催。

毎年7月に催しているが、企業の要望を受けて企画しました。

製造や宿泊など16社が参加し、生徒約50人に仕事の魅力や福利厚生などを説明。

参加した某工業(安佐北区)の採用担当者は「地元で就職する人が減ったと痛感している」と期限を決めずに採用を継続。

市内の通信制高校3年の女子生徒(18)は「この時期は募集がないと思っていたが、知っている企業が多くあり驚いた」と回答しています。

学生優位の売り手市場の傾向は強まっています。

◆某高校(南区)では就職希望者156に対し、届いた求人は9月末時点で約2500と昨年度より1割近く増加

95%以上の生徒が既に内定得られ、進路指導主事の某教諭は「人気の高い大手からも2次募集の求人が届いている」と驚いています。

◆マツダは昨年度、高卒の受け皿だった技能系の対象に大卒・専門卒も加え、1月中旬まで採用を継続。

本年度も10月末時点で予定数に達しておらず、「来年2月末まで続けることもあり得る」と解説。

県内の小売業の採用担当者も「内定式に間に合う来年2月まで募集したい」と長期化を見込んでいます。

◆中国5県の労働局によると、中国地方で就職を希望する高校生は7月末時点で9935と、記録の残る1996年以降で初めて1万人を下回りました。

広島県内のある製造業の採用担当者は「卒業生が毎年入社してくれていた地元の高校は今年、全員が進学希望になり、恒例の工場見学もなくなり、厳しい状況」と明かしました。

 

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